ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

Gibson B-25 12弦ギター

ギブソン B-25-12のギター修理。60年代製のヴィンテージ12弦ギターです。消耗したフレット交換、ナット交換、ブレーシングの剝がれを修理しました。

12弦 / Gibson / ナット交換 / フレット交換 / ブレーシング剥がれ /

ギブソン B-25-12。
12弦ギターの修理。
消耗したナットの底には紙のシムを入れ
高さをかせいでいる様です。
かなり減ったフレット。
内部の力木などの様子を見てみましょう。 
裏板側、力木の端が
剥がれていました。
その下には前に行われた裏板の
割れ止め修理跡が見られます。
まず力木剥がれの修理をしましょう。
外れた部分に当て木をかませ圧着します。
表板、裏板に負担が掛からぬ様
外からもクランプしておきます。
接着剤が乾燥しましたらクランプを外します。
力木の剥がれも直りました。
次はフレット交換をします。
消耗したフレットを抜きます。
全てのフレットを抜きとりました。
スケールで指板の状態を見ます。
指板のRも確認しておきます。
経年変化による反り、凹凸を
指板調整して直します。
指板調整を終えましたら
フレット溝をクリーニングします。
フレットを指板のRにあわせて曲げ、
フレットを打つ準備をします。
フレット軽く打ち込み
専用工具でプレスしていきます。
途中から工具を変え
全てのフレットを打ち込みます。
打ち終えたらスケールで
状態をチェックしてすり合わせの準備をします。
フレットのすり合わせをします。
平らになったフレットの頭をヤスリで丸くします。
すり合わせ後、 バリ処理をします。
ヤスリの徐々に細かくして
フレットの傷を取り磨いていきます。
フレット交換は終了です。
フレット処理が終わったらナット交換です。
溝に残った接着剤を落とし新たに取り付ける
ナットの平面だしをして溝にぴったり入る様に
サイズを合わせます。
サイズが整ったら形状、弦幅の寸法を
前のナットから写して溝を切ります。 
弦を張り高さ、音色のバランスなど
調整します。 
サドル一部が何故か接着されていて
弦高が下げられない状態でしたので外して
修正。通常通り弦高調整出来る様に修正。
ナット・弦高の調整が終りましたら
磨いて仕上げます。
ナット交換終了。
12弦ギターの調整は
なかなか大変ですね。
リペア後はボディ鳴り、反応もUP。
芯のある音色が印象的なギターでした。

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