ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

Gibson ES-125TC

1960年代のGIBSON ES-125TSのギターリペア。

Gibson / ナット交換 / ネックリセット / フレット交換 /

1960年代のGIBSON ES-125TS
ネックジョイント部分に隙間ができています。
塗装などの状態から見て何らかの不具合で
前にも修理された様子です。
ネックが起きてブリッジをいっぱいまで
下げてもかなり弦高が高い状態でしたので、
ネックを外し仕込み角度を修正し直します。
ピックアップなどの部品を外します。
指板に熱を加え接着剤を緩めます。
まず指板を剥がしておきます。
この後、スチームでネックを抜きます。
ジョイント部分の構造が過去の修理で
大幅に改造されていた為、抜くのに苦労しました。
前にジョイント部分でネックが折れた為
改造して組み直したのでしょうか・・・。 
古い接着剤を取り除きます。
一部、接着が剥がれた部分を修正。
接着し直します。
鑿などでネック仕込み角度を調整。
レイズド・フィンガーボード部に
メイプルのつき板を貼りその後調整します。
指板とぴったり合うように調整。
角度を修正したらネックとボディを密着させます。
このままではジョイント部分の
効きが甘いのでダボを追加します。
ネック仕込み角度、ブリッチ高さを確認。
中心も確認。
接着の準備をします。
クランプして乾燥させます。
乾燥後、ネックジョイント周りの部分塗装を
してフレット交換作業に移ります。
ネックの状態を確認。
スチームを入れる為に空けた穴を塞ぎ
フレット交換の準備をします。
指板を磨きます。
フレットの溝も掃除しておきます。
フレットを打つ準備して
打ち込みます。
フレットを打ち込みました。
フレットの余分な部分をカット。
サイドを斜めに削り落とします。
ネック、フレットの状態をチェック。
高い場所を中心にすり合わせをします。
フレットに凹凸がないか確認。
すり合わせが終りましたらフレットの形を整えます。
平らになったフレットの角をヤスリで落とします。
フレット頭を専用工具で丸めます。
フレットの傷を落として磨きます。
フレット交換は終了。
次はナット交換をします。
溝の古い接着剤を取り除きます。
新たに取り付ける牛骨ナット素材の
面出しを行います。
溝のサイズに合わせ高さを記します。
形を大まかに整え接着。
この後、弦を張り音色の調整をしますので
取り外していたPUなどの部品を組み直します。
箱物のギターの部品の取り付けは
結構面倒です・・・。
ナットの溝を切り、高さ・接点など調整。
調整後、形を整え磨きます。
その後、オクターブなど全体を調整。
ブリッジ高さにも余裕が出来ました。
ネック仕込角度変更後は
弦高も低く出来るようになりました。
細かい調整が多く
結構時間がかかりましたが無事完了。 
Gibson ES-125TC、リペア、修理 生鳴りも気持ち良く
アンプにつなぐとP-90の甘い音色が
印象的なギターでした。

PAGE TOP