ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

Gibson L-2

ギブソンが1994年に創立100周年を 記念して100本の限定生産した 1929年製、Gibson L-2の復刻モデルのギターリペア。滅多に見ないレア物ギターです。ネックアイロンでネックの反りを修正。あわせてフレット、ナット交換を行いました。

Gibson / ナット交換 / ネックアイロン / フレット交換 /

 

ギブソンが1994年に創立100周年を
記念して100本の限定生産した
1929年製、Gibson L-2の復刻モデル。
非常にレア物です。
ピックガードはアーチトップギターに
使われるエレベーテットピックガード。
ヘッドのロゴも
当時の字体を再現。
ヘッド裏には
100周年の記念プレート。
L-00と同じボディシェイプですが
12フレットジョイントで
サイドバック材はローズウッドです。
順反りが強く、弾き辛いとのご相談。
ご自分でトラスロッドで修正したが
もう余裕もないとのこと。
弦高も3.5mm位ありますので
ハイポジションでの演奏は少々
辛い状態です。
ギター内部も確認。
ブレーシングのサイズ、配置なども
再現されている様ですね。
剥がれなどの不具合はありませんでした。
サドルにはまだ高さはありますが
アイロン修正、指板調整などを
あわせて行いハイポジションまで
弾き易いギターにします。
フレット、ナットを外します。
ナットは簡単には外れない程
しっかり取り付けられていたので
ナットを破壊して外します。
フレットも外します。
フレット溝を補修して
指板を調整。
溝をクリーニング。
新たに打ち込むフレットを
曲げてカット。
バインディングがありますので
フレットの両端をカットして・・・
打ち込みます。
フレットサイドを削り・・・
指など引っ掛かりがない様に
フレット端のバリ処理。
ナットも製作します。
無漂白の牛骨素材を
ナット溝のサイズに合わせます。
溝の面を整えて・・・
ナットを取り付けて
弦間を写して溝を切ります。
接点を調整。
擦り合わせ前に
各フレットの高さを確認。
フレット上をヤスリで均し・・・
形を整えます。
磨いてフレットを仕上げ。
ナットも形を整えて仕上げ。
ペグ、ボディの汚れを
クリーニングして・・・
リペア完了です。
ネックコンディションも良くなったので
弦高も弾き易い高さになりました。
長く弾いていても
飽きのこない暖かみのあるトーンが
心地良いギターでした。

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