ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

ホセ・ラミレス 1980年製

1980年製、Jose Ramirez Guitarの弦高調整。

クラシックギター / サドル交換 / ネック修理 / フレット交換 / ホセ・ラミレス / 塗装補修 /

非常に歴史の古い
スペインのギターブランド。
1980年製、
ホセ・ラミレスの調整です。
6弦の12フレット上弦高は5mm弱。
弾き易い弦高にしてほしいとのご依頼です。
アイロン、指板修正などを行い
弾き易い弦高に調整します。
以前修理した
同年代製のラミレスも同じでしたので
この年代のラミレスの特徴なのでしょう。
指板の仕込に特徴があります。
サドルは
弦高調整の為に
薄いメイプルシムが
1枚敷いてありますが・・・
シムを外しても
弾き易い弦高にはなりません。
その他、
ネック裏の黒檀部分と・・・
指板サイドの塗装が浮き、
ブツブツと浮き上がっています。
症状は黒檀の部分だけですので
黒檀の油分が塗装に何だかの
不具合をおこしたのでしょうか・・・。
後ほど補修します。
まずは何度かアイロンを施工して
順反りなどを修正。
続いて
フレットを抜き・・・
ネック角度など確認して・・・
指板を修正。
続いて
新たに打ち込む
フレットをカット。
サウンドホ-ル近くの
フレットはプレスして・・・
打ち込み。
余分な部分をカットして・・・
フレットサイドのバリ処理。
塗装浮きの出ていた
指板サイドの塗装を剥がして
再塗装。
ネック裏、黒檀部分も・・・
塗装を剥がし・・・
その部分を塗装。
乾燥後、均して仕上げます。
補修後は
握った時の手触りなど
違和感なくなりました。
続いて
フレットを仕上げます。
各フレットの高さを確認して
全体を擦り合わせます。
擦り合わせたフレットを再成形。
磨いて仕上げ。
ナットは溝調整後・・・
形を再成形して
磨きます。
サドルは
牛骨素材で・・・
目標弦高になるよう・・・
作り直します。
5mm弱あった弦高も
3mm弱に下がりました。
最後にボディなどの
汚れを落として
作業完了。
リペア後は
ハイポジションまで
非常に弾き易くなったとのこと。
良かったです。

PAGE TOP