ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

Morris Guitar

モーリス・アコースティックギター / ナット交換、フレット交換

ナット交換 / フレット交換 / モーリス /

 

20年くらい前に作られた
モーリス製アコギの修理です。
弾き辛く、音が詰まる場所があるとの事。
弦高が12F上で1弦、6弦ともに3.5mmくらい
ありますので少し弾き辛い状態だと思います。
フレットもかなり減っていましたので
交換し全体を調整します。
内部を見てみます。
力木の剥がれは無く
ボディ内の力木の交差部分は全て組み木で
細工してありとてもしっかり作ってありました。
ナットを外します。
古いフレットを抜いていきます。
ネックの状態を確認。
軽い順反りですがロッドは回り切っています。
それ程ひどくないので軽く指板で調整。
フレットを指板のアールにあわせて曲げておきます。
バインディングがありますのでその部分は
カットして成形しておきます。
フレットを抜き取った溝を掃除して打ち込みます。
今回はボデイにかかるハイフレット付近は
専用工具でプレス。
この方法ですとボディやネックに負担をかけずに
フレットを打ち込む事が出来ます。
フレット打ち替えました。
全てフレットを打ち込んだら
端を斜めに落としすり合わせをします。
ネックの状態をみて高い場所を中心に落として
全体を均します。
平らになったフレットの頂点を残し丸めていきます。
ヤスリの番目を上げて綺麗に磨きます。
フレットを仕上げたらナットを製作、
溝に合うように形を整えます。
ナットのサイズが合ったら高さ調整していきます。
ブリッジピンを新しくして
ナットの弦がのる溝を軽く切ったら
その後は実際に弦を張ってベストな状態にします。
音を確かめながら調整。
併せてサドルの高さも調整します。
調整後は12F上で6弦 2.5ミリ、
1弦 約2ミリになり随分弾きやすくなりました。
Morris、リペア、修理 年代の割りに傷も少なくとても綺麗なギター
弾き込めば、まだまだ音が出そうな雰囲気でした。

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