ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

ギブソン J-200 ARTIST

70年代前半から80年代前半にかけて作られたGibson J-200 Artist。ブリッジはそれまでJ-200の代名詞だった「マスターシュ・ブリッジ」では無く独特な形に変更されていた時期の物です。(80年代後半にはマスターシュ・ブリッジに戻ります。)

Gibson / ギブソン / ナット交換 / ネックアイロン / フレット交換 / ブリッジプレート補強 / ブリッジ修理 /

1970年代製、ギブソンJ-200Artist。
ブリッジには大きな亀裂が入っています。
以前にも同年代の同じ様なブリッジ割れを修理しました。
12f上の弦高は約3.5mm位あり、
弦高も低くしてほしいとの事でしたが
ネックには反りがありトラスロッドは回りきった状態です。
サドル高さにもあまり余裕がありませんので
ネックアイロンで矯正します。
ネック反り修正の合間に破損したブリッジを外します。
ブリッジ底を削り・・・
薄くします。
削った分、新たなローズウッド材を
貼り合わせて裏側から補強。
スピンドルサンダーで外形を整えます。
ボディとブリッジの当たりを調整して再接着。
ブリッジプレート、弦ボールエンド周りも傷んでいましたので・・・
メイプル材で補修。
続いてフレット交換。
指板調整を行い・・・
新しいフレット高さに合わせて
ナットも作り替えます。
ボディの汚れもクリーニング。
非常に綺麗なメイプル独特のトラ目が出ています。
サドルは元の物を使い目標弦高に調整。
フレット、ナットも磨いて仕上げ。
修理後は12フレット上で約2.5mm~2mmまで下がりましたので
ハイポジションまで押さえ易い状態になりました。
ブリッジ破損も直り・・・
無事復活です。

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