グレッチ・テネシアン ’64 Gretsch 1964年製 #6119 Chet Atkins Tennessean。ピックアップはオリジナル・ハイロートロンでシュミレイテッド・Fホールのテネシアン。アッセンブリーの不具合で音は出ず、ネック状態も悪い為に弾き辛いので修理調整を行いました。
Gretsch / グレッチ / ジャック交換 / ネックリセット / フレット交換 / ブリッジ固定 /
![]() | 長い間弾かれていなかった1964年製のヴィンテージ、 Gretsch 6119 Chet Atkins Tennessean。 弦高が高くアンプにつなげるとノイズが酷い状態。 |
![]() | その他、この年代によく起こるグレッチ特有の バインディングの縮みや割れなど各所に見られます。 |
![]() | ネックはやはり過去に修理した同年代のグレッチと同じ様に ネックとボディ接合部には元起きがあります。 ブリッジ底を削り弦高を下げようとした様ですが それでも弦高は高いのでネックリセットなどを行います。 |
![]() | ジャック交換など配線も修正しますので まずはピックアップなどアッセンブリーを外します。 |
![]() | テネシアンはボディ幅も狭く、部品も多いので スイッチ、ポットなどを戻す時に楽なようにガイドを通しておきます。 |
![]() | 続いてネックを外します。 裏板側のビスを外し、一部フレットを抜いて ネックポケット際に穴を空けます。 |
![]() | そこからスチームを入れて接着剤を緩め、ネックを外します。 |
![]() | 古いニカワと木シムを除去。 |
![]() | 綺麗に取り除きます。 |
![]() | ネックポケットのサイズに合うようにネック側も補強。 |
![]() | ネック角度、中心を確認しながら当たりを調整。 |
![]() | 良い状態になったらボディとネックを再接着して圧着。 乾燥させます。 |
![]() | 続いて、裏のビスを隠す蓋を黒檀の薄板から作ります。 |
![]() | ネックを外す時に傷んだ塗装も補修。 |
![]() | ネック裏、ボディなど全体の汚れをクリーニング。 写真では分かり辛いですが塗装ウェザーチェックが結構入っています。 |
![]() | 外したピックアップ、ポット、トグルスイッチを ボディ内に戻します。 |
![]() | 削られて薄くなったブリッジの底面も補強。 |
![]() | 黒檀でかさ上げ。 |
![]() | ボディのアールにあわせる為に削りながら当たりを調整。 |
![]() | 続いてフレット交換。 バインディングを補修して指板も調整。 |
![]() | 新しいフレットを打ち込んで、すり合わせなど行います。 |
![]() | 最後にピックアップ高さを調整、ブリッジ固定作業を行い・・・ |
![]() | 作業完了。 |
![]() | リセット後は低めの弦高にもセッテング出来るようになりました。 |
![]() | 仕上げまで長い時間を頂きましたが無事復活です。 |