Cat’S Eyes CE-1200TW
12弦 / Cat's Eyes / クラック修理 / フレットすり合わせ / ブリッジプレート補強 /
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80年代前半に製作された東海楽器のブランドギター Cat’s Eyesのスタイル45タイプ、12弦ギター。 当時、非常に完成度の高いマーティン・ギターの コピーモデルを製作。フアンの方も多いと思います。 トップ板のクラック修理、フレットのすり合わせ等々・・ 不具合部分を修理します。 |
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20年以上前に貼り付けたつけたという ピエゾ・ピックアップ。 |
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現状、必要ないとの事でしたので外しました。 |
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古いテープを除去して周りをクリーニング。 |
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次は表面板にできたクラックの修理をします。 |
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力木の間に2ヵ所パッチを当て補修する事にしました。 |
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強力磁石でパッチをクランプ。 |
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これ以上割れ部分が広がるのを抑えます。 |
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表側からも接着剤を刷り込み。 |
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目を凝らして見れば跡は残りますが ぱっと見では、ほとんど目立たなくなりました。 |
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次は弦のエンドポールなどで 痛んだブリッジプレートのリペアです。 |
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ブリッジに専用工具をセットして・・・ |
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痛んだプレートをくり貫きます。 |
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あらかじめローズウッドの端材から作った プラグをくり貫いたプレート部分に接着して補強します。 |
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ギター内部、プレート部分にあて木をしてクランプ。 |
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今回は12弦ギターですので4回に分けて作業します。 |
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12個のプラグを貼り付け、乾燥しましたら ドリルで弦の通り穴をあけ直します。 この時、補強部分がチップしないように 裏側にあて木をしてドリルで貫通させます。 |
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補強後。 |
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ブリッジプレートの補強が終わりましたら ブリッジピンとピン穴のサイズをリーマーで合わせます。 |
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ブリッジピンがしっかり奥まで入るように調整。 |
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リペア後は弦エンドポールをしっかり 支えられるようになりました。 |
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次はフレットのすり合わせをします。 まずは弦を張りネックの状態を確認。 |
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トラスロッドで出来るだけ ネックを真っ直ぐな状態に調整します。 |
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各フレットの凹凸もチェック。 |
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高いフレットを中心に全体を均します。 |
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すり合わせ後、平らになったフレット。 |
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この後、弾き心地が良くなる様に形を整えます。 |
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専用工具でフレットの頭を丸めます。 |
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紙ヤスリなどで角を落としながら 少しずつ磨いていきます。 |
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最後は金属用コンパウンドで磨いて・・・ |
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仕上げ。 |
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形成後は非常に滑らかな弾き心地になります。 |
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次はサドル底面を削り弦高調整。 |
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調整後、マイクロメッシュで磨き・・・ |
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サドル調整も完了。 |
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弦高調整と併せてナットの弦溝も調整。 |
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サドルと同じように マイクロメッシュで磨いて仕上げます。 |
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弦高も弾き易いように少し低めにセッティング。 |
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低音から高音まで各弦のバランスも良く 12弦ギターならではの爽やかな音色が 印象的なギターでした。 |