ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

クラシックギター

ブラジル製、クラシックギター

クラシックギター / サドル交換 / ナット交換 / ピックアップ交換 / ブリッジ改造 /

変わった構造のクラシックギター。
ブラジル在住のギター製作家に
オーダーして作ってもらったとの事。
トップ板は強めにドーミング加工されていて
ギター内部に力木はありませんでした。
サドル溝の下、一段低い所にピエゾが仕込まれています。
溝が凸凹の為、ピエゾの反応が悪いようでしたので
オーナーの方と相談してサドル下のピエゾをやめて
普通のサドル構造に戻しコンタクトタイプのピエゾに
交換する事にしました。
まずピエゾの配線されていた穴を
スプルースで埋めます。
凸凹だった溝の平面出しをしておきます。
溝の底面をきれいに均しました。
一度溝を埋める為のローズウッドを切り出し
溝のサイズをあわせます。
サイズが合いましたら接着します。
接着クランプ中。
乾燥後、はみ出た部分を鉋で均します。
溝は埋まりました。
この後ルーターで新たなサドル溝を切り直します。
ミニルーターで何度かに分けて溝を掘り込みます。
溝を掘り終えました。
このギターはブリッジにも塗装がされていますので
塗装が剥がれた上面部分をシェラックで軽く
塗装しておきます。
溝の修正は終わりましたので
次はサドル製作です。
サドル各面の平面を出し溝のサイズに合わせます。
併せてナットも製作。  
サドル、ナット共に大よその形を整えましたら
実際に弦を張り高さ、音色の調整をします。
調整が終りましたら磨いて完成です。
サドルも完成。
ピエゾPUは元のプリアンプを生かして
コンタクトタイプに交換しました。
製作者のアイディアが色々詰まった進歩的なギター。
サドル改造後はボディ鳴りがUP。
音の反応も良くなりました。 

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