ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

Gretsch Tennessee Rose

グレッチ・テネシーローズ

Gretsch / ナット交換 / ネックアイロン修正 / フレットすり合わせ /

グレッチ・テネシーローズ のリペア。
ネックが反っていて弾き辛いとのご相談。
色々なミュージシャンが愛用している
アーチトップギター。
扱い辛い点もありますが
セクシーなフォルムと独特のトーンに魅了され、
使用するファンが多いギターです。
ネックの状態をチェック。
ロッドに余裕がなく順反りが強いですね。
セッテイングの問題もありますが
弦高も高くハイポジションでの演奏は
弾き辛い状態ですのでネックヒーターで
時間をかけて反りを修正します。
ヒーター時の写真を撮り忘れてしまいましたが
修正後、弦高も下がり・・・
指板上もほぼ、真っ直ぐになり
ネックは良い状態に修正されました。
続いて消耗したナットのリペア。
溝の高さに余裕が無く、開放弦でビりつき音が
出るので交換します。
切込みを入れて・・・
外します。
接着剤を除去。
スロット面を平らにします。
交換する無漂白の牛骨素材。
各面を平らにします。
ナット溝のサイズに合わせて削り、
高さを記し・・・
大まかな形に成形。
溝にナットを接着します。
元ナットの弦間を写し・・・
溝をナットファイルで切ります。
接点、高さを調整。
続いて消耗したフレットの擦り合わせ。
各フレット高さをチェック。
高い部分を中心にフレット上、
ヤスリで均します。
擦り合わせで平らになった
フレットの頂点を出して・・・
紙ヤスリなどで滑らかにします。
最後にコンパウンドで磨いて・・・
仕上げ。
リペア後、弾き心地は格段にUPします。
続いて、粗成形のままだった
ナットを仕上げます。
ヤスリで形を整えて磨いて仕上げ。
ボディの汚れもクリーニング。
弦高・オクターブなど
微調整して・・・
リペア完了です。
ネックの状態も良くなりましたので
弦高も弾き易い高さにセッテング。
修理後は
ハイポジションまで
弾き易いギターになりました。

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