ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

Yamaha LL-55D

YAMAHA LL-55Dのギター修理。

YAMAHA / サドル交換 / ナット交換 / フレットすり合わせ / ブリッジプレート補強 /

 

80年代物と思われる
ヤマハ LL-55Dの修理調整。
豪華なヘッドインレイ・・・
トップ材はエゾ松。
サイドバック材は貴重なハカランダです。
ボディトリム、サウンドホールロゼッタの
飾りなど、、当時のヤマハ最高級
フォークギターに相応しい作りです。
ギターの内部をチェック。
ブレーシングに剥がれなどの
不具合はありませんでしたが
ブリッジプレートに弦ポールエンドによる
痛みがありますので補修します。
専用工具で
痛んだプレート材周りをくり貫き・・・
ローズウッドから切り出した
端材で痛んだ部分を補強します。
材を接着して乾燥。
全ての穴を補強します。
ピン穴の空け直し。
ブリッジピンとピン穴のサイズを調整して・・・
ブリッジプレートの補強完了。
リペア後は弦の振動を
しっかりボディに伝えます。
続いて
溝の消耗したナットと
サドルを交換します。
元ナットを外します。
新しく取り付ける牛骨素材を
ナット溝のサイズに調整。
溝クリーニング後、
接着して弦溝を切ります。
高さ、接点を調整。
ヤスリなどで形を整えて・・・
磨いて仕上げます。
次はサドルを制作。
サドル溝のサイズに牛骨を削り・・・
何度も確認しながら弦高を調整。
目標弦高になったら・・・
形を整えて磨き・・・
サドル交換も完了です。
最後にフレットの擦り合わせを行います。
各フレット高さをチェック。
高い部分を中心にフレット上を均します。
擦り合わせで平らになった
フレット頂点を再成形。
その後、磨いて・・・
仕上げます。
ヘッド、ボディなど全体をクリーニングをして・・・
リペア完了。
さすが、フラグシップモデル。
粒立ち、レスポンスも素晴らしく
弾き心地の良いギターでした。

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