Martin D-28 1999年製、マーチンD-28のリペア。
Martin / ネックアイロン / バインディング剥がれ / フレットすり合わせ / ブリッジ再接着 /
1999年製、Martin D-28、 SQネック仕様の修理依頼。 |
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経年変化などによりボディ、裏板側の バインディングの一部がはがれています。 |
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トップ板側も剥がれています。 | |
裏板、力木の一部に剥がれもあります。 | |
まずはバインディングの補修。 剥がれ部分に接着剤をすり込み テープで止め乾燥させます。 |
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あわせて力木の修理も行います。 写真を撮り忘れましたが 外れた部分に接着剤をすり込み ギター内部と外からクランプして 1~2日乾燥。 |
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はがれたバインデイングも きれいに接着されました。 |
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裏板側のバインディングも補修完了。 | |
ブリッジの剥がれも ありますので修理します。 |
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ラバーヒーターでブリッジを暖めて 接着剤を軟化させます。 |
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パレットナイフで少しずつブリッジを剥がします。 | |
きれいに剥がれました。 | |
接着面の古い接着剤をクリーニング。 | |
ブリッジ裏のい古い接着剤も きれいにおとします。 |
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ブリッジとボディの接着面のあたりを調整。 | |
クランプの手順を確認して手早く圧着。 はみ出た接着剤をふき取ります。 |
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3~4日乾燥させましたら ブリッジピンホールなどを調整。 |
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ブリッジ再接着修理は完了です。 | |
次はネックの修理です。 スケールで細部をチェック。 現状ネックは7F辺りを中心に強い順反り状態で 弦高も12F上で3ミリ以上ありますので 弾き辛い状態です。 |
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オーナーの方と相談してネックヒーターで 時間をかけてネックの反りを直す事にしました。 |
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1ヶ月ほどの修正でネックはチューニング時に 真っ直ぐな状態に修正出来ましたので 次はフレットのすり合わせを行います。 |
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フレット上の細かい凹凸をチェック。 | |
フレットの高い部分を中心に全体を均します。 すり合わせ後は指板をマスキング。 |
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平らになったフレットを専用工具で整えます。 | |
その後、紙ヤスリ・・・ | |
スチールウールで汚れを落とし・・・ | |
最後に金属用コンパウンドで磨きます。 | |
作業後は演奏性,音の反応もUPします。 | |
弦を張り替える前に 汚れていたヘッド周りをクリーニング。 |
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ボディもポリッシュで磨きます。 | |
クリーニング後、新たな弦を張り ナット、サドルの調整してリペア完了。 |
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弦高も弾き易いように低めにセッティング。 | |
12F上で約2.3ミリ~1.6ミリ。 | |
リペア後はネックの強い順反りも 修正出来ましたのでハイポジションまで 非常に弾き易いギターになりました。 |