ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

Eko Ranger 6

イタリア製のビザールアコギ

Eko / ビザール / ブリッジプレート補強 / メンテナンス /

あまり見かけないイタリア製のアコギ、
「Eko Ranger 6」のメンテナンス。
70年代に作られたヴィンテージギターです。
ペグも当時の物。
可動はしっかりしています。
ネックジョイントはデタッチャブルなので
容易に取り外し可能です。
ネックをボルトで繋ぐ為のネックブロック。
かなり大きなサイズです。
ブリッジはアジャスタブル。
エンドピンなどのデザイン、飾りは
変わっていますね。
ネックの状態をチェック。
トラスロッドで調整可能な反りでしたので
良い状態になりました。
ギター内部。
ブレーシングの剥がれなどチェック。
ブリッジプレートにはサドル、
ブリッジを固定の為のネジが見られます。
ブリッジピン周りのプレートは傷んでいる為
補強します。
工具で痛んだ部分を・・・
円形に削ります。
その部分にメイプル端材から作った
補強材を・・・
接着。
補強材で塞いだブリッジピン穴を
再度穴開け。
サドル溝のをクリーニング。
サドルを削り
弦高をもっと下げられるように調整。
頂点など形を整えて磨きます。
ブリッジピン溝を修正。
ブリッジピンと穴のサイズを合わせます。
ブリッジ、サドルなどの調整後。
弦高も低くセッテング出来るようになりました。
プレート補強後。
弦の振動がしっかりボディに
伝わるので反応も良くなります。
続いてネック周りの調整。
指板の経年変化でフレットが
飛び出している為、修正。
各フレット端のバリ処理。
指板脇の塗装をタッチアップ補修。
磨いて均します。
指板、フレットの汚れをクリーニング。
ボディの汚れも落として・・・
新しい弦を張り・・・
リペア完了です。
70年代によくあるゼロ・フレット仕様。
あまり日本では見かけませんが
メーカーは現在もギターを製造してるとのこと。
やはりビザール系に分類されるのでしょうか、
イタリア製らしく遊び心が感じられる
アコースティックギターでした。

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