Epiphone Sorrento エピフォン・ソレント
Epiphone / エピフォン / インレイ補修 / ナット交換 / ネック反り修理 / フレット交換 /
60年代製、エピフォン製フルアコ、 ソレントのリペア依頼。 レニー・クラヴィッツが使用してるので 有名なギター。 |
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シングルカッタウェイでミニハムを2つ搭載。 最近では62年モデルの復刻版も 出ているそうです。 |
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オーナーの方からは弦高を下げたいとのご相談。 現状、12フレット上で弦高は約3mm。 |
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ブリッジも一番下まで下がった状態です。 | |
ネックの状態をチェック。 指板の状態などから過去に指板調整などの 修理が行われた事があるようですが 反りを調整するトラスロッドに余裕はなく 順反りが強い状態です。 |
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今回はネックアイロンなどでネックの反りを 修正して、弾き易い高さに弦高調整が 出来るように修理します。 |
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ネックの反りを確認して まずはアイロン修正。 |
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充分に時間をかけてアイロン修正を行った後、 指板調整、フレット、ナット交換をしますので 先にナットを外しておきます。 |
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指板のインレイは過去に行われた指板調整、 経年変化などでかなり薄い状態。 この状態では指板調整で一部が削れて しまいます。また、この薄さですと外して 再利用も難しいので、今回はパーロイド板で インレイを作り直します。 |
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まずは指板を痛めないようにフレットを抜き・・・ | |
元インレイを外し 溝をミニルーターで深く整形します。 |
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オーバル型、インレイの形を パーロイド板から切り出して サイズを合わせ指板に接着。 |
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指板調整と併せて・・・ | |
面一にします。 | |
ネックの状態を確認。 アイロン修正と指板調整で ネックは良い状態になりました。 |
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次はフレットを打つ準備。 溝を調整してクリーニング。 |
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指板アールに合わせ 打ち込むフレットを曲げ フレット溝の長さに合わせてカット。 |
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フレットを打ち込みます。 | |
全てのフレットを打ち込みました。 | |
次はフレット成形。 余分な部分をカット。 |
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フレットの端をヤスリで・・・ | |
斜めに削ります。 | |
指板サイドの剥がれた塗装をタッチアップ。 | |
乾燥後、均して磨きます。 | |
フレットすり合せ前に ナット交換も行います。 |
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溝の平面を修正。 | |
交換する牛骨素材を 溝のサイズに合う様に成形。 各面の平面を出して 底面がしっかり合うように調整します。 |
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1フレットを基準に 大まかな高さを記し・・・ |
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余分な部分をカット後、 ヤスリで大まかに形を整えます。 |
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溝に接着して 弦幅を記し・・・ |
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使用するゲージに合わせ溝を切り 大まかに調整。 最終調整はすり合わせ後に行います。 |
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擦り合せの準備。 弦を張り、ネックの状態をチェック。 |
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フレット上の状態もチェック。 | |
高いフレットを中心に 全体を擦り合せ均します。 |
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すり合わせ後、 フレットエッジ処理。 |
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専用ヤスリで平らになった フレットを成形。 |
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紙ヤスリなどで細かい傷を消して・・・ | |
コンパウンドで磨いて フレット交換は完了。 |
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次は粗成形のナットを仕上げます。 | |
ヤスリで形を整え・・・ | |
マイクロメッシュで磨いて・・・ | |
ナット交換も完了。 | |
弦高、オクターブなど、 その他の微調整。 |
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ロッドに余裕がある状態で ネックの反りも修正出来ましたので 弦高も低くセット出来るようになりました。 |
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フレット周りを一新してリペア完了。 | |
修理後はしっかり音が出て 弾き易いギターになったとの事。 よかったです。 |