ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

Gibson J-50 DELUXE

Gibson / クラック修理 / ナット調整 / バインディング剥がれ / ブリッジ剥がれ / ブレーシング剥がれ /

 

70年代物、
ギブソン J-50 デラックスの修理。
長い間、ケース内に
入れっぱなしだったとの事。
ピックガード脇には大きなクラックがあります。
割れ部分は経年変化で大きく歪んでいます。
その他、ブリッジ・力木の剥がれ等・・・
不具合がありますので順に修理します。
まずはブリッジの剥がれ。
ブリッジを外し、古い接着剤を取り除きます。
その後、際をタッチアップ塗装で補修して
均します。
ブリッジ裏もクリーニング。
ボディとブリッジ面の
当たり具合を調整して・・・
手早く接着。
数日、乾燥させます。
この後、弦を張る際に
ピンホールなど調整します。
続いて、複数ある
裏板の力木剥がれを修理。
ハガレ部分に接着剤をすり込んで・・・
ミニジャッキで圧着。
表側からもクランプして乾燥させます。
横板にも割れがありますので修理。
パッチは木目を交差するように
マホガニーの端材で製作。
割れに沿って貼り・・・
クラックがこれ以上
広がるのを防ぎます。
続いてトップ板側、
ピックガード脇の大きなクラック、
複数ある力木のハガレを修理。
大小のパッチを割れに・・・
沿って貼り付け。
併せて力木の剥がれも修理して
トップ板の歪みも修正。
残りのパッチを貼り付け。
トップ板、割れ部分にも
十分な強度が備わりましたので
最後、裏板の力木ハガレを修理。
続いてバインディングのハガレを補修。
接着剤をすり込んで
マスキングテープで固定。
錆びついたフレット、指板を・・・・
クリーニング。
ブリッジピンホールを調整。
弦を張り、ネックの状態を確認。
トラスロッドで反りを修正。
弦高が高めでしたので
サドルを削って弾き易い高さに
弦高を調整します。
最後にナット溝を調整して
全てのリペア完了。
割れ部分の大きな歪みは
修正出来ましたので、
割れ跡は然程気にならなくなりました。
リペア後、長い眠りから復活。
これで演奏を楽しめるの事・・・よかったです。

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