Gibson Thunderbird 76年製、ギブソン・サンダーバードのベース修理。弦高が高く弾き辛い為ずっと弾いていなかったとの事。指板に剥がれがありトラスロッドも回り切っています。ネックアイロンで反りを修正、フレット交換、ナット交換を行い弾き易いベースにリペアしました。
Bass / ベース / Gibson / ギブソン / ナット交換 / ネックアイロン修正 / フレット交換 / 指板剝がれ /
76年製、 ギブソン・サンダーバード・ベースの修理依頼。 弦高が高く弾き辛い為 ずっと弾いていなかったとの事。 |
|
全体をチェック。 2PU、ネックはスルーネック仕様、 他のギブソン製ベースと違い フェンダーと同じ34インチの ロングスケールです。 |
|
ナット下辺り、 指板の剥がれがあります。 |
|
ネックの状態は順反りが大きく 12F上の弦高も6ミリ位。 |
|
チューニング前後での ネックの動きが非常に大きい為 セッティングが難しい個体ですね・・・。 |
|
トラスロッドも回り切った状態。 | |
細部をチェックした結果 ネックの大きな反りを ネックヒーターなどで修正。 最終的に弾き易い弦高に セッテイングします。 |
|
1ヶ月以上の時間をかけて修正後 ネックの反りも大幅に解消され 弦高も修正前と比べかなり低くなりました。 まだ反りがある状態ですので この後、フレット交換などとあわせて もう少し下げられるように調整します。 |
|
まず指板の剥がれを再接着。 | |
ペグのブッシュも外れていましたので・・・ | |
軽く接着して修理。 | |
次はフレットを交換。 | |
フレットを抜く際に指板がチップしないよう 注意して抜きます。 |
|
フレットを抜き終えたらフレット溝を補修。 フレット打ち込み時に ネック反りの矯正もしますので 溝を細めに補修。 |
|
指板上をチェック 指板アールも整えます。 |
|
指板をクリーニング。 | |
溝もクリーニング。 | |
溝の幅を確認。 | |
指板アールもチェック。 | |
指板アールに合わせフレットを曲げて 溝の長さに合わせカット。 |
|
フレット打ち込み時に ネックの状態を確認しながら フレット・タングなどを調整して 反りを矯正しながら打ち込みます。 |
|
打ち込み。 | |
全てのフレットを打ち込みました。 | |
フレット打ち込み後は 余分な部分をカット。 サイドをヤスリで削り斜めに落とします。 |
|
フレットサイドを削り斜めに落とします。 | |
弦を張りネックの動きを確認。 弦高も2ミリ位まで下げられました。 |
|
フレットサイドのバリ処理時 削れた塗装をタッチアップ修正。 乾燥後、均します。 |
|
フレット擦り合わせ前に ナットを製作します。 |
|
ナット・スロットをクリーニング。 | |
底も専用工具で平らに調整。 | |
牛骨素材のナット・ブランクを 溝のサイズにあわせてカット。 |
|
各面を調整後、溝にあわせ 大まかな高さを記し・・・ |
|
糸鋸でカット。 | |
ヤスリで削り荒成形します。 | |
溝に接着後 弦間ピッチを罫書き・・・ |
|
大まかに弦の角度、接点を調整。 | |
フレット擦り合わせの準備をします。 ネックの状態を確認。 |
|
各フレット上の凹凸をチェック。 | |
高いフレットを中心に 全体を均しすり合わせます。 |
|
次はフレット成形。 | |
手で触って引っ掛かりのない様に フレットエッジを処理。 |
|
指板にマスキングして すり合わせで平らになったフレットを整えます。 |
|
専用工具でフレット頂点を丸めて・・・ | |
荒目のヤスリから徐々に番目を上げて・・・ | |
スチールウールで 滑らかになるように仕上げます。 |
|
最後、金属用コンパウンドで磨き・・・ | |
フレット作業は完了。 次はナットを仕上げます。 |
|
弦溝の最終調整後 ヤスリで高さ、形など整えて マイクロメッシュで磨き・・・ |
|
仕上げます。 | |
ブリッジ・サドル上のアールと 指板のアールが合っていない為、修正。 オクターブ、弦高調整など調整して リペア完了。 |
|
リペア後は大きなネックの反りも修正。 弦高も好みに合わせ、弾き易い状態に セット出来る様になりました。 只、かなり動きやすいネックですから 修理後の管理など注意も必要です。 |
|
弾き易くなったので今後はライブなどで 使われるとの事・・・よかったです。 ネックの反りも時間をかければ 直す事は可能です。 ご相談下さい。 |