Greco J-160E グレコ J-160E
Greco / グレコ / ナット交換 / フレット交換 / ブリッジプレート補強 /
60~70年代に海外メーカーの 良質なコピーモデル生産していたグレコ。 こちらはGIBSON J-160Eのコピーモデルの GRECO J-160Eです。 指板エンド部のP-90系、ピックアップ及び ヴォリューム・ポットなど電気部品は 取り外されています。 |
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ロゴ文字下の数字7と ロッドカバー、ピックアップ跡のカバーは オーナー様が描き製作されたとの事。 |
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サドルもアルミ削りだしでの自作物。 オクターブピッチもとってあり 非常に素晴らしい仕上がりです。 |
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今回は消耗したブリッジプレートの補強と フレット、ナット交換のご依頼です。 |
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内部の状態をチェック。 力木は本家のラダーブレイシングと違い Xブレーシングで製作されています。 |
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ブリッジプレートは痛んでいます。 | |
痛んだ部分を専用工具で削り その窪みにローズウッドの端材から作った 円形の材を合わせ補強します。 |
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痛んだ 部分をくり貫き・・・ |
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ローズウッドの補強材を接着。 | |
乾燥後、 補強材で埋めた弦を通す穴を 空け直します。 |
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ブリッジプレート補強は完了。 | |
弦のテンションをしっかり 支えられる様になりました。 |
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続いて消耗した フレットを交換します。 |
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指板がチップしないように・・・ | |
フレットを抜きます。 | |
抜き終えました。 | |
ナットも交換しますので 指板調整の前に外しておきます。 |
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トラスロッドの状態を確認。 | |
指板のアール・・・ | |
ネックの状態も確認。 | |
チップ部分を補修して 指板調整を行います。 |
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フレット溝をクリーニング。 | |
溝に残った木屑を掃除。 | |
溝の幅を確認。 | |
新たに打ち込む フレットを曲げて・・・ |
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溝の長さに合わせてカット。 | |
指板周りには バインディングがありますので |
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溝長さにあわせ 専用工具で両端をカット。 |
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バリ処理して整えます。 | |
全てのフレットを下処理。 | |
フレットを打ち込みます。 | |
全て打ち込みました。 | |
余分な部分をカット。 | |
フレット端を斜めに削り落とします。 | |
フレットのすり合せ前に ナット交換も行います。 ナット溝底面をクリーニング。 |
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新たに取り付ける牛骨の素材を ナットスロットのサイズにあわせ成形します。 |
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高さを記し・・・。 | |
ヤスリで粗成形して・・ | |
溝に接着。 | |
ナット溝間を切り 弦との接点、高さなどを大まかに調整。 最終調整はフレットすり合わせ後に行います。 |
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弦を張りネックの動きを確認。 | |
トラスロッドで調整。 | |
各フレット上の凹凸をチェック。 | |
全体を均します。 | |
すり合わせ後 マスキングテープで指板を保護して フレットの形を整えていきます。 |
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フレットエッジ処理。 手で確認しながら滑らかにします。 |
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専用工具で平らになった フレットを成形。 |
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紙ヤスリで傷を落とし・・・ | |
スチールウールで研磨。 | |
コンパウンドで磨いて仕上げます。 | |
ナット溝の最終調整後 ナットの形も整えます。 |
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マイクロメッシュで磨いて・・・ | |
完成。 | |
全てのリペアが完了。 | |
ブラス製のブリッジピン、 アルミサドルの特性がよく出た音色。 しっかりしたサスティーンで心地よく響きます。 |
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自作サドルなど オーナー様の オリジナリティー溢れる 国産ヴィンテージ・ギターでした。 |