ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

Harmony H44 Stratotone

Harmony H44のギターリペア

Harmony / ナット交換 / ネックアイロン修正 / ハーモニー / ビザール / フレット交換 / ブリッジ製作 /

Harmony H44 Stratotone、リペア、修理 50年代製と思われる
ビザール系ギター、Harmony H44。
小振りなボディとはアンバランスな
極太ネックが驚きです。
リペア前に状態をチェック。
ナット溝には紙が・・・。
サドルにも紙をかませてあります。
ブリッジも削られて原型よりも小さくなっています。
このままでの使用は難しい為、作り直します。
ネックは順反りが強く弦高も12F上で
3ミリ以上と高い為、弾き辛い状態です。 
トラスロッドは入っておりません。
時間をかけてアイロン修正して
ネックの反りを直します。
何度かに分けて修正した結果
ネックは真っ直ぐに修正出来ました。
この後、消耗したフレット交換などをして
弾き易い弦高にセットします。
半田でフレットを暖め・・・
指板がチップしないようにゆっくりと
フレットを抜きます。
全てのフレットを抜き終えました。
ナットも交換しますので
外しておきます。
ナット周りに切り込みを入れ・・・
軽くハンマーで叩くと簡単に外れました。
フレット溝を修正後、指板調整。
指板のアールも修正。
ネックの状態を確認。
良い状態になりました。
フレット溝をクリーニング。
溝を微調整。
指板、フレット溝の調整は完了。
新たに打ち込むフレットを指板アールに
合わせて曲げておきます。
各長さにあわせてカット。
指板周りにバインディングがある
ギターですので溝の長さに合わせ
フレット・タング・ニッパーで両端をカット。
ヤスリで調整して仕上げ・・・
Harmony H44 Stratotone、リフレット フレットを打ち込みます。
全てのフレットを打ち込みました。
今回、ブリッジ製作がありますので
先にナットを作ります。
ナット溝に残った接着剤を取り除きます。
新たに取り付けるナットの
各面の平面を出して溝サイズに合わせます。
高さを記し・・・
ヤスリで大まかな高さまで削り・・・
溝に接着。
各弦の溝寸法を記し・・・
実際に弦を張りナット溝の高さなど調整。
溝の状態は弾き易さ、反応などに大きく
左右しますので何度も繰り返し調整します。
調整後、磨いて仕上げ。
ナット交換、完了。
Harmony H44 Stratotone、ブリッジ制作 次はブリッジの製作です。
オーナーの方に頂いた資料、元ブリッジなどを
参考に各部の寸法を決め・・・
ローズウッドの端材から切り出します。
各面を整えて・・・
サンダーで両端のウイング部分を作ります。
ミニルーターでサドル溝を掘ります。
大まかな形が出来ましたので
次はサドルを製作します。
サドル各面を整え
溝のサイズに合わせ・・・
実際にセットしてテンション感、
ナット溝などチェックしながら弦高を調整します。
Harmony H44 Stratotone、ブリッジ制作 弦高など調整後、サドル両端が
ブリッジの形と合う様にミニルーターで削ります。
ブリッジ、サドルの形を整えて完了。
残る調整はフレットのすり合わせです。
Harmony H44 Stratotone、フレット交換  各フレットの凹凸をチェック。
全体を均します。
すり合わせ後、
平らになったフレットの形を整えます。
専用工具で丸め・・・
フレットエッジの処理をします。
フレットを
ヤスリ、スチールウールで徐々に磨きます。
最後は金属用コンパウンドで仕上げ。
ナット溝など微調整をしたら・・・
全てのリペア完了です。
ネックが真っ直ぐになり
最初、3ミリ以上あった弦高も
12F上で6弦/約2.1ミリ、1弦/約1.75ミリ位に
セット出来ましたので非常に弾き易くなり・・・
作り直したブリッジもしっかり音を
支えてくれるようになりました。
Harmony H44 Stratotone、リペア、修理 コンパクトなボディからは
想像出来ない太い音がCOOL!!
魅力的なギターでした。

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