ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

マーチン 0-18

1966年製、Martin 0-18の修理。

Martin / クラック修理 / ピックガード交換 / ブリッジ剥がれ / メンテナンス /

 

ピックガードが剥がれてしまった
1966年製、Martin 0-18の修理依頼。
ピックガードに沿ってこの年代の固体に多い
「マーチン・クラック」と呼ばれる
割れも入っています。
ブリッジも剥がれかかっています。
まずはブリッジの剥がれから修理。
ラバーヒーターでブリッジを暖めます。
接着剤が充分に緩んだら
隙間にナイフを入れて・・・

ゆっくり剥がします。
ブリッジ裏、表板に残った
古い接着剤を取り除き・・・
当り面を調整後に接着。
3~5日、乾燥します。
ブリッジ修理後は
マーチンクラックを補修。
ピックガード跡と周りの塗装際には
段差がありますのでピックガード跡も軽く塗装。 
乾燥後、塗装際を滑らかに仕上げます。
ブリッジがしっかり再接着されましたので
ピックガード製作前にギター全体をメンテナンス。
ブリッジピンホールを調整。
フレットを調整して
指板の汚れを取りマスキング。
スチールウールなどで磨き
コンパウンドで仕上げ。
メンテナンス後は
運指、サステーンなど弾き心地がUP。
ネック、フレット等の状態から
目標弦高決めてサドル底を削り、
弦高調整。
サドル表面も磨いて・・・
仕上げ。
サドルと併せて
ナット溝の接点、高さ調整。
ピックガードの製作です。
クラック部分が隠れる程度に
若干大きめのサイズに作り変えます。
厚紙で型を作り切り出し・・・
大まかに切り出します。
サイズを合わせたら
ヤスリで角をおとして
滑らかに仕上げます。
その当時と同じ様な雰囲気を出す為
ピックガードを軽く塗装。
乾燥後、
ピックガード貼りつけて完了。
最後にボディ全体をポリッシュで磨き。
ペグも外して・・・
クリーニング。
これでピックガード交換など
全てのリペアが完了。 
適度に乾いた小振りなボディからの出音は
明るく豊かで扱いやすいですね。
非常に音のバランスが良いギターでした。 

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