Martin D-28 1967年製、マーチンD-28の修理
Martin / サドル交換 / ナット交換 / フレット交換 / ブリッジ再接着 /
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1967年製のマーチンD-28のリペア。 サイド・バック材はハカランダ。 年々価格も高騰してます。 |
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なかなか派手な木目が出ております。 出来る限りこのギターの持っている ポテンシャルを引き出してほしいとの事。 |
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ネックは過去にリセットされていて 非常に良いコンディションです。 只、弾いてみると音の反応が 少し弱い印象です。 |
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内部を見てみます。 力木、ブリッジプレートなどに 剥がれ、浮きなどの大きな問題は ありませんでした。 |
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ブリッジに剥がれの 不具合があるので 貼り直します。 |
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熱を加え古い接着剤を軟化させます。 |
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パレットナイフを入れ外します。 |
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外しました。 |
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ブリッジ裏、ボデイ側の 古い接着剤をスクレーパーなどで取り除きます。 |
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接着面を調整したら接着。 クランプを外した後も 数日放置して完全乾燥させます。 |
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フレット、ナット交換です。 まずは古いナットを外しておきます。 溝の深さから叩いて外さない方が安全な 場合は薄ノコでナットに切れ目を入れ 古いナットを外します。 |
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それではフレットの交換から始めましょう。 まず、フレットに熱を加え抜いていきます。 |
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フレットを抜き終えました。 指板に小さな亀裂がありましたので 溝の欠けた部分と併せて補修しておきます。 |
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ネック、指板の状態をスケールで チェックしながら軽く指板調整します。 |
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ナット溝の古い接着剤も取り除き きれいにしておきます。 |
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溝のクリーニングをすませたら フレットを打ち込みます。 |
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フレットを指板のRにあわせて曲げておきます。 |
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サウンドホール辺りはフレットを工具でプレス。 |
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フレットを打ち込みましたら はみ出た部分をカット。 |
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フレットの両端を斜めに削り落とします。 |
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スケールでフレットの高さなどをチェック。 |
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高い場所を中心にすり合わせをして フレットの高さを均します。 |
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すり合わせで平らになったフレットの角を 軽くヤスリで落としておきます。 |
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フレットの頭を専用ヤスリで丸めます。 |
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スチールウールなど磨き傷を落としていきます。 |
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フレット交換は終了。 |
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次はナット、サドル交換です。 新たに取り付けるナットの各面の平面を出して 溝のサイズに合うように削っていきます。 |
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溝のサイズに合わせましたら 高さを記し余分な部分を削り落とします。 |
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大まかな形が出来ましたら 軽く接着しておきます。 |
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次は軽く弦が通る溝を切り サドルも併せて製作します。 |
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サドルを溝サイズに合わせ大まかな 高さまで落とします。 |
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実際に弦を張りナット溝とサドルの調整。 |
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サドル、ナットの調整が 終りましたら磨きます。 |
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ナット完成。 |
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新たに交換するブリッジピンの サイズを合わせてブリッジピンホール、 弦溝も調整して終了。 |
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リペア後は反応、サスティーンもUP。 ハカランダらしく硬質で分離の良い低音が 魅力の音色になったと思います。 |