Martin D-28 マーティンD-28
Martin / マーティン / クラック / 割れ修理 / ピックガード交換 /
![]() |
1976年製のマーティンD-28。 ピックガードに沿って表面板に割れが 入ってしまったとの事。 |
![]() |
この時代のマーティン・ギターはピックガードを 貼ってから塗装をしていました。そのため経年変化 などから膨張率の違う表板とピックガードが干渉 しあって表板が割れてしまう事がよくあります。 このような割れを「マーチンクラック」と 呼んだりします。 |
![]() |
写真ではわかりずらいですが内部を見てみますと 割れ部分は開いています。 |
![]() |
割れが開いていますのでトップ板の表、 裏側からスプルースで補強し大きめの ピックガードでリペア跡を見えなくする事に しました。まずはピックガードを剥がします。 |
![]() |
ピックガードを剥がしましたら割れ口をきれい にします。ここにスプルースの端材を 入れ補強します。 |
![]() |
スプルースの端材をバンドソーで切り出します。 |
![]() |
切り出した端材を割れ口にはまる様に加工。 |
![]() |
この端材を割れ口にはめ込みます。 |
![]() |
サイズをあわせましたら接着の準備です。 |
![]() |
接着乾燥後、はみ出した部分を削ります。 |
![]() |
次は裏に当てる補強パッチを製作。 |
![]() |
パッチをクランプ中。 |
![]() |
補強パッチの接着完了です。 |
![]() |
ロゼッタも部分的に剥がれていましたので修正。 割れも完全にふさがりました。 |
![]() |
次は新たなピックガードの製作です。 割れの修理跡を隠すため若干大きめに 作り変えます。厚紙で型を作り切り出します。 |
![]() |
切り出しましたらヤスリで角を滑らかにします。 |
![]() |
ピックガードの場所をあわせ貼りつけます。 |
![]() |
小さな打ち傷のタッチアップ修正して終了。 D-28らしい低音の豊かなギターでした。 |