ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

マーチン D-35

1991年製、Martin D-35のフレット交換などの作業。

Martin / ナット交換 / フレット交換 /

Matin D-35,マーチンD-35,ギター,リペア,修理 1991年製の
Martin D-35。
3Pバックの木目も
とてもきれいです。
今回はフレット交換のご依頼。
その際、現在のフレットより
少し高さのあるフレットに交換して
ほしいとの事。
ギタ-内部をチェック。
裏板にクラック修理跡がありましたが
しっかり補修されています。
その他、力木剥がれなど
問題ありませんでした。
ネックの状態をチェック。
チューニング時、ネックは
ほんの少し順反りの状態で
非常に良いコンディション。
弦高は6弦、12F上で約2.7ミリ。
最終的にはもう少し低く、
ハイポジションまで弾き易い状態に
なるようにセッティングします。
指板のアールを確認。
フレットを抜きます。
指板にダメージを
あまり与えない様に
注意します。
Matin D-35,マーチンD-35,フレット交換 全フレットを抜きました。
溝に残った接着剤の除去など
クリーニング。
小さな欠けなど、溝を補修して
軽く指板を調整。
指板のアールを整えて・・・
指板上をクリーニングします。
溝に入った木くずを掻き出し・・・
溝の幅をチェック。
フレットを打ち込む際に
スムースにフレットタングが
入るように溝を整えます。
指板、フレット溝の調整は完了。
次は溝幅に合わせ
フレット・タングの調整。
フレットを指板アールに
合わせて曲げて・・・
各フレットの長さに合わせカット。
このギターは指板周りに
バインデイングがあるタイプですので・・
バインディングにのる部分を
専用工具でカット。
ヤスリなどでバリ処理しておきます。
フレットを打つ準備が整いました。
ボディに負担をかけぬよう
にフレットを打ち込みます。
全フレットを打ち込みました。
余分な部分をカット。
ヤスリで削り・・・
後ほどフレット角を削りバリ処理を行います。
擦り合わせの作業前に
ナットを交換します。
ナット周りに切り込みを入れ
軽く叩いて外します。
溝に残った接着剤をクリーニング。
新しく取り付ける
牛骨素材のナットを
溝のサイズに合わせます。
溝の各面にピッタリ合うように
ナットを削り調整。
溝に合ったら高さを大まかに記します。
溝の底面など各面のあたり具合で
音の反応も変わりますので
しっかり調整します。
大まかな形に削ります。
ナットを溝に軽く接着後
弦間を切り込み・・・
打ち込んだフレットに合わせて
大まかに溝の接点などを調整。
最終調整はフレット擦り合わせ後に
行います。
擦り合わせ前に
ネックの状態を確認。
フレット上の凹凸もチェック。
フレットの高い部分を中心に
全体を均します。
すり合わせ後、平らになった
フレットをヤスリで形を整えて
弾き易い状態にします。
フレットサイドのバリを処理。
Matin D-35,マーチンD-35,フレットすり合わせ 専用工具を使い平らになった
フレット頭を丸めます。
紙ヤスリ、スチールウールなどで
傷を徐々に消して・・・。
金属用コンパウンドで磨いて
仕上げ。
弦を張り
サドルとナット溝の最終調整。
その後、ナット上面など
削り形を整えます。
最後に
マイクロメッシュなどで磨いて・・・
Matin D-35,マーチンD-35,ナット 仕上げ。
Matin D-35,マーチンD-35,ギター,リペア,修理 フレット、ナット交換など
全ての作業が完了。
弦高も弾き易い高さにセット。
ネックコンディションが良い為
ハイポジションまでストレスなく弾けます。
Matin D-35,リペア,修理 裏板の3P構造の特徴が良く出た
豊かで柔らかい音色が
心地よいギターでした。

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