マーチン D-35 Martin D-35のネックリセット。
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Martin D-35の修理依頼。 | |
D-35はD-28と違い 裏板が独特な3ピース構造の為か D-28と比べて甘く柔らかい響きが特徴。 歌ものに相性が良いモデルです。 |
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ネックヒールが剥がれ 少しネックが元起き状態ですので ネックを外し修理します。 |
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ギター内部をチェック。 力木剥がれなどの不具合は ありませんでした。 |
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ネック、フレットの状態を確認。 ネック自体はロッドを回しすぎて 逆反りが強い状態でしたので 後ほど調整します。 |
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ネックを外す準備をします。 15フレットを抜き スチームを入れる為の 穴をあけます。 |
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ボディにかかる指板を熱して 指板を剥がします。 |
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写真を撮り忘れましたが 空けた穴に蒸気を入れ・・・ |
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ホゾの接着剤を緩め ネックを外します。 |
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ジョイント部分。 | |
古い接着剤をクリーニング。 | |
数日乾燥させます。 | |
ボディ側とネック側のホゾのサイズが 合っていません。 |
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このままですと元起き再発の 可能性が高いので修正します。 |
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足りないホゾ部分を補強。 | |
ノミなどで仕込み角度を調整。 | |
続いて ネックとボディの 当たりを調整します。 |
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効きが甘くなった分を ツキ板で調整。 |
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適正な角度になったら ツキ板などを削り 中心も合わせます。 |
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その他、細部を調整後 手早くボディとネックを接着。 |
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数日乾燥させます。 これでネックの剥がれによる 元起きは修正出来ました。 |
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次はフレット周りを調整します。 | |
スチームを入れる為に空けた 15フレットの穴を黒檀で埋め・・・ |
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フレット溝を調整。 | |
フレットを・・・ | |
打ち込みます。 | |
弦を張りネックの動きを確認。 トラスロッドで調整。 |
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ネック元起き修正後、 ネック角度が変わりますので 弦高も下がります。 |
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フレット擦り合せ前に フレット上の凹凸をチェック。 |
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全体を均します。 | |
擦り合せ後、専用工具などで フレットを成形。 |
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コンパウンドなどで磨いて仕上げます。 | |
続いてサドル交換です。 | |
新たに取り付ける牛骨素材の 各面を整えて・・・ |
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溝サイズにあわせます。 | |
指板アールにあわせて 大まかに削ります。 |
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予定弦高になったら サドルの形を整えて磨き仕上げます。 |
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ブリッジピンホールも調整して・・・ | |
全ての修理調整が完了です。 | |
弦高も弾き易い高さにセッティング。 | |
リペア後は反応もUP。 豊かな響きが心地よいギターでした。 |