Martin D-45 1989年製、Martin D-45の修理。
Martin / マーティン / サドル交換 / ブリッジプレート補強 / ブリッジ交換 /
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1989年製、Martin D-45の修理。 |
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マーチン最上位のギターだけあり 音色、貝の装飾など非常に高級感が漂います。 |
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ブリッジ辺りを見てみますと、弦のテンションに 負けてサドルがサウンドホール側に傾いています。 |
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過去にブリッジ上部を削るリペアが行われ サドルが入る溝の高さも約1.5ミリと 薄くなったのが原因と思われます。 |
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ネックの状態は良く、元起きなどの 不具合、修理跡もないので、どうして 削られたかは不明ですが・・・。 オーナーの方と相談して新しいブリッジに 交換する事にしました。 |
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元ブリッジを外します。 |
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今回、新たに交換するブリッジはマーティン、 べりーブリッジ、交換用パーツを使います。 |
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接着面をきれいにして ブリッジの取り付け位置を確認。 |
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接着の準備を整えたら接着。 |
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クランプをかける順番など シュミレーションして手早く作業。 はみ出した接着剤を拭き取ります。 |
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3~4日、乾燥を待ちブリッジ交換は完了。 見た感じも違和感なく本来の姿に戻りました。 |
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次はギター内部、 弦のエンドポールで痛んだ プレートを補強します。 |
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ブリッジプレート専用工具で 痛んだ部分を削り取ります。 |
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ギター内部の様子。 |
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2回に分けて作業。 まずは奇数弦のプレートを処理。 |
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削った部分にメイプルの端材を 埋め込み痛んだ部分を補強。 |
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全ての穴を補強しました。 |
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ブリッジピンホール、 テンションの掛かり具合などを調整します。 |
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ブリッジピンの穴サイズをリーマーで調整。 |
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補強後、しっかり弦のテンションを支え 反応もUPします。 |
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次は象牙で新たにサドルを作ります。 象牙は高価ですが非常に明瞭で 立ち上がりの良いトーンを生み出します。 |
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各面の平面だ出し。 |
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サドル溝のサイズにぴったり合う様に仕上げます。 |
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サドル上面を指板のアールに合わせ 大まかに削りだします。 |
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弦高を調整して磨き上げたら完了です。 |
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ブリッジ、サドル交換後。 調整されたサドルはロスなく弦の振動を伝えます。 |
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さすがマーチンギターの最高峰。 音量、バランス、反応等々・・・ 全てが満足のギターでした。 |