ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

モーリス W-30

1979年製、モーリス W-30

サドル交換 / ナット交換 / ブリッジプレート補強 / モーリス /

1979年製、モーリス W-30の
ナット、サドル交換などのリペア依頼。
外観上は作られて30年以上経っているとは
思えない様なミント・コンディションのギターです。
弦高も問題なく
ギターの肝となるネックの状態も良好です。
ギター内部、力木などの状態をチェック。
力木に剥がれなどはありませんでしたが
弦のボールエンドがブリッジ・プレートに
食い込んだ状態ですので補修します。
専用工具で痛んだプレート材周りをくり貫き・・・
痛んだ部分を丸く削り取ります。
6つの穴を一度に修理出来ませんので
2回に分けて作業します。
その部分にローズウッドのから作った
丸い端材を接着して痛んだ部分を補強。
クランプして1日ほど乾燥させます。
乾燥後、同じ要領で残りの穴も補強。
痛んだ部分を削り取りました。
全ての穴を補強後、チップしないように
裏からあて木をして穴を空け直します。
ブリッジプレートの補強は完了です。
弦を張る前に
ブリッジピンホールを調整。
リペア後はしっかりと
弦のテンションを支えてくれます。
続いてナットを交換。
元のナットを外します。
交換する牛骨素材のブランクを
大まかな長さにカットして・・・
各面を整え
溝にしっかり収まる様に調整。
溝の高さを記し・・・
大まかに形をつくります。
溝の寸法を記し・・・
切り込みを入れ・・・
大まかにナット溝を調整。
この後、サドル製作後に
最終調整をして形を仕上げます。
サドルも牛骨で作り直します。
サドルの各面出し後、大まかに削り・・・
ナット溝と併せて弦高を調整。
弦高が決まったら磨いて・・・
サドル交換は完了。
次はナットを仕上げます。
ヤスリなどで形を整えながら磨いて・・・
ナット交換も完了。
最後にストラップピンを
取り付けて全リペアの完了です。
リペア後は反応もUP。
オーナーの方曰く
この後もずっと大事にしていきたい
ギターとの事・・・素晴らしい。

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