National Tricone ボディ内に薄いアルミ製のコーンと呼ばれる共鳴板が取り付けられているのが特徴のリゾネーター。色々なタイプのコーンがありますがトライコーンと呼ばれるモデルは金属ボディ内部に小さなコーンが3つ搭載されていて3つのコーンがそれぞれ共鳴するのでシングルコーンに比べて重く複雑な音色が楽しめます。
National / ナショナル / サドル交換 / ナット交換 / フレット交換 /
![]() | 1930年代製、戦前物のナショナルのリゾネイターギターの修理です。 オープンチューニングで主にボトルネックを使い演奏します。 |
![]() | おそらくNational Style 2 と思われるこのギターは メタルボディには花や草の彫刻が施されています。 |
![]() | ボディ裏にも施されています。 |
![]() | オーナー様からは指弾きにも対応出来るように 3.3mm位ある弦高を2.8mm位に下げてほしいとのご依頼。 |
![]() | リゾネーターギターはネックとボデイの繋ぎ方が特殊です。 その他、共鳴させるコーンの種類も幾つかあり 普通のアコースティックギターとは全く違う構造となってます。 |
![]() | 今回はネック角度の関係でサドルだけでの調整だと音量など下がりますので 消耗したフレット交換など、いくつかの方法でサドル高さを変えずに 弦高を下げて弾き心地を上げます。 |
![]() | フレットを外し指板調整。 新しいフレットの打ち込み時にネックの強度が上がり 順反りが小さくなるようにフレットを打ち込みます。 |
![]() | 打ち込み後、フレットサイドの調整とあわせて ナットも製作して溝を切ります。 |
![]() | メイプル材のサドルも交換します。 元のサドルはサドル上の弦間が狭いので・・・ |
![]() | 同じメイプル材でサドル上の弦間を5mm程広げて作り直します。 |
![]() | ナットも形を整えて仕上げ。 |
![]() | フレットもすり合わせを行い形を整えます。 |
![]() | ボトルネック、指弾きのどちらにも対応できる 目標弦高にサドルを調整して・・・ |
![]() | 作業完了です。 |