Ovation 1983-B ネックの中心がズレて弦落ちするオベーション1983の修理。
Ovation / オベーション / サドル調整 / ナット調整 / ネックリセット / フレット交換 /
オベーションのコレクターズシリーズ、 1983-Bの修理依頼。 ネックが傾き6弦が内側に寄り1弦は指板から落ちて しまいそうな程、指板の端に寄ってしまったとの事。 |
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確かにネックの中心がずれて 1弦側に弦が寄ってしまっています。 |
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オベーションの作りはモデルにより違います。 ギター細部をチェックして ネック、指板、ボディの仕込みを確認。 |
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塗装、材質、使われている接着剤など、、 マーティンやギブソンのアコギとは違う部分が多いので 細部をチェックして慎重にネックを外します。 |
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外したネック側。 | |
無事ネックが外れましたので古い接着剤を クリーニングして中心を合わせます。 |
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ネックとボディを繋ぐボルトオン部分には少し 遊びがありましたので、今後再び中心ズレが 発症しない様にシムをかまし微調整。 動かぬよう固定します。 |
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ネック中心ズレの修正と併せて弦高を低くセット 出来る様にネックアングルも若干修正。 その後、ボディとネックを接着します。 |
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ネック修正後は中心ズレも解消。 正常なネック状態に戻りました。 |
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次は消耗したフレットを交換。 プレアビリティの向上を目指します。 |
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フレットを抜きましたら指板を調整。 | |
そしてフレット溝を調整。 | |
溝をクリーニングします。 | |
新しいフレットを指板のアールにあわせカット。 | |
このギターにはバインディングが有りますので 専用工具で処理しておきます。 |
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ボディに大きな衝撃をかけぬよう フレットを打ち込みます。 |
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全てのフレットを打ち込みました。 | |
はみ出したフレットをカットしていきます。 | |
フレットの端をヤスリで斜めに揃えます。 | |
フレットの状態を直定規など確認。 フレットの高さを揃えます。 |
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フレットエッジのバリ処理。 | |
すり合わせ後、平らになったフレットの頭を 専用工具で丸く処理していきます。 |
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最初、荒目のペ-パーヤスリから徐々に番目を上げ 途中、スチールウールに変えて磨いていきます。 |
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仕上げはコンパウンドでピカピカに磨き上げ フレット交換は終了。 |
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次はナットの調整をします。 | |
溝の調整後、ナットの形を整えます。 | |
ナットは出来上がりました。 | |
サドル部分などの微調整。 | |
弦高も12F上で6弦 約2.4~1弦 約2.0ミリに セッティング。 |
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ネックコンディションも良好。 | |
リペア後は音詰まりも解消され反応もUP。 非常に弾き易いギターに生まれ変わりました。 |