Takamine PT-06E 80年代製、初期タカミネのエレアコ
Takamine / タカミネ / サドル交換 / ナット交換 / ネックアイロン / フレット交換 / ブリッジ再接着 /
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80年代、初期のタカミネ製のエレアコ。 |
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日本最初の本格的な エレアコモデルだと思われます。 |
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ヘッドのロゴも掘り込んであり 非常に手の込んだ作りとなっています。 |
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まず、剥がれかけていたブリッジの修理。 |
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このギターにはタカミネ独自の 「パラスティッククリスタル」という圧電素子を 使用したピエゾピックアップが搭載されており その為、サドル周りが少し変わった 構造になっています。 |
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内部を見てみます。 力木は非常にしっかりしたサイズです。 剥がれ、浮きなどはなく ブリッジプレートにも大きな 問題はありませんでした。 |
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ブリッジを外しました。 長方形の穴の部分にピエゾピックアップが 組み込まれます。 |
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古い接着剤をきれいに取り除きます。 |
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ピエゾピックアップが搭載される部分に 接着剤が入らぬ様工夫してブリッジ接着の 準備をします。 |
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接着中。 数日乾燥させます。 |
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このギターは弦高を下げたくても サドル高さに余裕が無い状態です。 その為、ギターのネック周りなど細部を チェックした結果、今回は時間をかけて ネックアイロンで反りを矯正する事にしました。 |
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ネックアイロン修正でいい具合にネックも 少し寝てくれましたので次はフレット交換です。 |
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フレットを抜き 指板の状態をチェック。 |
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指板修正をします。 |
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修正後、フレット溝を調整。 |
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新たなフレットを曲げフレット交換の準備です。 |
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このギターにはバインディングがありますので フレットのバインディングにかかる部分、 両サイドをカットして形成します。 |
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溝のクリーニングをすませたら フレットを打ち込みます。 |
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14F以降のボディのかかる部分は 衝撃を軽くする様に工夫して打ち込みます。 |
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どんどん打ち込んでいきます。 |
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全てのフレットを打ち込みました。 |
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フレットを打ち込みましたら はみ出た部分をカット。 |
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フレットの両端を斜めに削り落とします。 |
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スケールでチェック後 高い場所を中心にすり合わせをして フレットの高さを均します。 |
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ヤスリの番目を徐々に上げフレッ頭を 磨いておきます。 |
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すり合わせで平らになったフレットの 角を落としておきます。 |
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フレットの頭を専用ヤスリで丸めます。 |
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スチールウールなど磨き傷を落としていきます。 |
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コンパウンドで磨き フレット交換は終了。 |
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次はナット、サドル交換です。 新たに取り付けるナットの各面の平面を出して 溝のサイズに合うように削っていきます。 |
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溝のサイズに合わせましたら 高さを記し余分な部分を削り落とします。 |
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サドルも大まかに形を整えます。 |
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この後、弦を張りナット溝の調整と あわせて弦高を決めます。 |
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ナットの大まかな形が出来ましたら 弦の溝を切ります。 |
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溝を調整。 弾き易さ、反応などみながら 慎重に作業します。 |
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溝の調整が終わりましたら 傷を落とし磨きます。 |
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サドルも弦高が決まりましたら磨いて完了。 |
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ナットも完了。 |
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修理後はサドル高さにも余裕ができましたので 弦高はフィンガーピッキング用に低くセッティング。 反応もUPして非常に弾き易いギターとなったと、 オーナー様にも喜んで頂きました。 |