ギターリペア、ギター修理、製作工房【ナインス】

YAMAHA L-31A

YAMAHA L-31Aのギター修理。

YAMAHA / ヤマハ / サドル交換 / ナット交換 / フレット交換 / ブリッジプレート補強 /

 

ヤマハL-31Aの修理調整。
長渕剛さんも愛用していたとのことで
人気のモデルだそうです。
78年製ですから初期型モデル。
トップ材にはエゾ松・・・
サイド・バック材は
今や非常に貴重な
ハカランダ材が使われています。
 まずはネック周りの状態をチェック。
ギター内部をチェック。
L.R.BAGSSのピックアップが
取り付けられています。
横板、裏板には過去に行われた
リペア跡が見られます。
ブリッジプレートには
弦エンドポールによる
痛みがありますので
リペアします。
専用工具で痛んだ部分を削ります。
削り取った箇所に・・・
ローズウッドの端材で作った
補強材を・・・
接着乾燥させます。
全ての穴を埋めたら
再度ピン穴を開けて調整。
作業中、外しておいた
マイクを取り付けて完了。
補強後は弦の振動を
しっかり伝えるようになります。
続いては
フレット、ナット交換です。
ナットを外します。
指板のチップに気をつけながら
フレットを抜きます。
トラスロッドで反りを修正して
指板調整を行います。
指板アールを確認。
フレット溝を補修して
全体を均し・・・
指板アールを整えます。
新たに打ち込むフレットを曲げて・・・
フレットの長さに合わせて
大まかにカット。
指板にはバインディングがありますので
溝の長さに合わせてフレット足を調整。
フレット下処理を行ったら・・・
打ち込み。
余分なフレットをカットして・・・
フレットサイドを斜めに落とし、
フレット端のバリ処理などを行います。
併せてナット制作。
ナット溝の古い接着剤を
除去して面を修正。
ナット素材を大まかに成形。
溝に取り付けて
弦を張って弦間を切り、
接点、高さを調整。
フレット擦り合わせ前に
各フレットの凹凸をチェックして・・・
フレット上を均します。
専用ヤスリで頂点を出して
フレットを再成形。
磨いて仕上げ。
ナットも形を整えて・・・
磨いて仕上げます。
最後にサドル交換。
サドル素材を溝サイズに合わせて・・・
目標弦高になるように削ります。
目標弦高になったら
オクターブ調整後、
形を整えて・・・
磨いて仕上げ。
フレット、ナット、サドル交換
完了です。
リペア後は反応もUP。
重厚で力強いサウンドが
印象的なアコースティックギターでした。

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